なぜ最低受注文字数を設定したの?(音声作品)

2020年8月4日

目次

理由1:ご依頼者様に確実に売れて欲しいから。

私は、依頼者様には確実に売れて欲しい。これから先も作品作りをして欲しい。
最低でも、私への報酬額をペイできる程度には元を取り、最初から成功を収めてほしいと考えています。

DLsite様内で売れている作品の多くは、1時間を超える長編作品がほとんどです。
1時間を超える作品を作るには、最低でも10000字はセリフが用意されている必要があります。
(実際には読む速度やSEの数によって、作品の再生時間は変動します)

例えば、DLsite様で990円の作品が300本購入されれば、売上は297,000円、DLsite手数料を引いた卸値は165,000円になります。
同人声優さんにバイノーラル収録を依頼する費用は充分賄えるものと思います。
この300本は、兎月りりむ。出演の過去作のうち再生時間が1時間程度ある作品、および適切なパッケージングがあれば十分に達成を見込める本数です。
そして、同人音声.com に掲載されているノウハウ、Ci-enにて実施している同人音声.com+PLUSを正しく活かすことができれば、これは決して無理なことではないと考えています。
「これらのノウハウを活かして作りたい作品がつくれ、しかも販売も達成できた!」という喜びのご感想も数多くいただくようになりました。

「作品を本気で作ってみたい。意図的にヒットを生み出したい。」
音声作品の世界を盛り上げるという目的のため、そんな方とお仕事をさせていただきたいと考え、最低受注文字数を設定いたしました。

<最低受注文字数>
・10000字

理由2:大型作品の販売を通して、マーケティングの研究をしたいから。

私が声優としてのお仕事を承っている目的ひとつに、マーケティングの研究があります。
私一人の力で作品を作り続けることもできますが、それではあまりサンプル数を得られません。
そこで他サークル様の作品に出演し、販売結果を見ることで、どうしたらより効率良くマーケティングを行うことができるのかを研究しています。
自分の頭の外で生み出された制作物を通して、学びを得たいのです。
具体的には、なぜ売れたのか、なぜ売れなかったのかを、徹底的に突き詰めていきたいのです。
この研究活動を続ければ、ある程度再現性のある答えを得ることができると思います。
その折には、ぜひその結論を音声作品制作クリエーターの皆様に共有したいのです。

良質な作品はたくさんありますが、販促が上手くいかず埋もれてしまっている作品が数多く存在します。
そうならないように、私は正しいマーケティング活動の仕方を皆様に共有したいのです。
(そうすれば、今よりもっと多くのユーザーに良い作品の存在を知らしめることができますから、音声作品の市場はより大きくなっていくと思います。)