[文字数×単価]に加えて別途工数の見積もりが必要な理由って?
目次
Q.なんで[文字数×単価]に加えて別途工数の見積もりをするの?
A. あくまで文字数というのはボリュームを仮に見積もるだけのわかりやすい手段にすぎないからです。
同じ1万字の台本でも、1万字絶叫する台本もあれば、1万字まったり読む台本もあります。
同じ文字数でも漢字割合が凄まじく多いものもあるでしょう。
そんななか、一律での文字数オンリー見積もりは、各サークル間の公平性を欠いてしまいます。
一律価格のおかげで自分だけ得するなら悪くはないのですが、もし損してたら嫌ですよね!
Q.どのくらいの工数増(倍率増)を想定しておけばいい?
A.「収録時に細かい演出をどれくらいしたいか?」によりますが……、
台本ガイドラインに完全準拠いただいた1人作品の場合には1.0倍であることが殆どです。
ダブルヒロイン作品(双子系および共演作)については全体1.3倍程度を一律の基本としています。
これはサンプルボイスに関わる打ち合わせが2倍&台本を目で読むべき量が2倍となるからです。
なぜ合わせて4倍にならないかというと、4倍になるのは全体工数の1/3(1.3倍程度)だからです。
その他の項目については、発生した場合でも1.1倍~1.2倍程度となることが多いです。
極めて大量の該当項目があり、収録難易度が途轍もなく高かった台本においても2.0倍までが最大実績値です。
工数増の実事例
以下にこれまでの代表的な例を記載いたします。(クリックで開きます)
・台本ガイドライン準拠外 ※完全準拠することで以下の工数増は発生しません。
- 1ページあたりのブロック数や演技指示が非常に多い場合。(切替頻度及び工数増加の考慮:台本ガイドライン参照)
- 台詞がページを跨いで記載されている等、読み直しの収録工数が高まる場合。(中断及び読み直し工数増加の考慮)
- 状況説明といったト書きの頻度が高い台本といった、収録はしないが目で読むべき台詞が多い収録の場合。(実読込時間増加の考慮)
- 1台詞ごとに演技指示がある場合、頻繁な位置移動など、標準的な工数よりも多くの工数がかかる収録の場合。(実収録時間増加の考慮)
- 位置指定の形式及びバリエーションが台本ガイドライン外の特殊なもの(位置移動工数増加の考慮)
- 台本文字数に対して演技指示の割合が1/4以上を占めるなど極めて多い場合。(実収録時間の増加考慮)
- 台本形式起因による収録工数増が著しい場合。(各種オプション実施工数の考慮:後述)
・ダブルヒロイン作品 ※一律1.3倍程度が基本となります。
- 双子系、平均的な作品よりも事前の打ち合わせや収録工数が多く必要な場合。(実打ち合わせ時間増加の考慮)
- 共演作、平均的な作品よりも事前の打ち合わせや収録工数が多く必要な場合。(実打ち合わせ時間増加の考慮)
・その他 ※各1.1倍~1.2倍程度を基本とし、詳細は都度お見積りとなります。
- 大きな喘ぎ声・絶叫・喉を絞めて発声するようなキャラクター声質など、喉への負担が大きい収録の場合。(喉回復中の収録不可時間の考慮)
- 標準的な音声作品よりも漢字割合が極めて多い台本など、実質的に読む分量が増える収録の場合。(実収録文字数増加の考慮)
- 全編にわたり、とてもゆっくり読むか、とても速く読む必要がある場合。(収録時間増加の考慮 / 内部リテイク回数増加の考慮)
- 歌唱のように事前練習が必要な収録シーンがある場合。(事前準備時間増加の考慮)
- いくつかの台詞を特定の秒数指定内で演じるシーンがある場合。(調整及び繰返し時間増加の考慮)
- 資料を参照してタイミングを合わせたり声質を合わせる必要がある場合。(参照及び繰返し時間増加の考慮)
Q.情報量はリッチにしたまま、できるだけ工数増(倍率増)を減らしたいんだけど?
A.もちろん可能です。台本ガイドラインに完全準拠いただければ、大ヒット作となるに充分な情報量を備えたまま1.0倍の実現が可能です。
なぜなら、台本ガイドラインは万ヒットを含む250作以上の出演作事例の中から、最小工数で最大効果を得られるノウハウを結集したものだからです。
ぜひ台本ガイドラインをご活用いただければと思います。