同人声優さんって具体的にどう収録作業をしてるの?

同人声優の収録作業がどんなものなのかって、実はあまり情報として出ていないのではないでしょうか?

どう作業をしているか分かれば、依頼主さんも声優の立場に立って色々準備しやすいかな、と思いますし、これから同人声優活動をしたい方にもお役に立てると思い、私の作業風景をご紹介しますね。

目次

まずは声出し作業!

一番最初に、歌を歌ったり練習用の台詞を読んだりして、喉の調子を整える作業をしてます。

台本データを自分用に書き換える。

そのまま使える台本の時はこの作業は無いですが、txt形式で台本データをもらった時などはwordに台本を写して、自分で使いやすいように整えてます。

パソコンに台本を表示しながら収録!

台本を紙に印刷して収録する時もあるのですが、紙のペラって感じの音とかが収録中に入っちゃうこともあるので、私は紙の台本で収録はあまりしないです。もっぱらパソコンで台本を表示したり、タブレットに台本を表示したりですね。

収録中にクリック音やエンジン音などが入るので…

私は一息で台詞を全部読むわけではないので、結構な頻度でクリック音等が収録されてしまいます。読み終わるたびに、都度クリック音を手作業で削除しています。たまに車が通りかかってエンジン音等も収録されてしまう時があるので、その時は収録をし直したりしています。

いわゆるノイズに気をつけながら収録をしていってる感じです。物凄く気を付けてるんですけど、長いデータになればなるほど、たまにノイズの見落としもちらほらあることも…。手直しをしてくださる依頼者様に、感謝感謝です。本当にありがとうございます。

収録が終わったら、ノイズ除去作業

私の場合は、収録データをある程度編集してから納品しています。(本当にある程度です。)

ホワイトノイズを不自然じゃない程度に除去をして、クリックノイズ等も見つけ次第削除…。あと、収録中にどうしても入ってしまうピチャピチャ音(リップノイズ)もある程度削除しています。

声優さんがやるべき仕事の範疇は正直こえているのですが、私自身が音響オタク道を突っ走っていることと、生のデータをそのまま公に公開されると、それはそれで「うわぁこの人は音質悪いなぁ」と誤解されるリスクもあるので…。

例えるならば、コミケでコスプレイヤーさんが「無加工でTwitterにアップしないで!」と撮影した人にお願いしているような気持ちです。

ということで、ある程度のノイズ除去作業は自主的にやっている感じです。声優さんも依頼者さんも、音の編集に詳しいとは限りませんからね!

同人声優さんも、せめてクリックノイズだけは除去すべきかも

スタジオでバリバリ編集するような音のプロではないので、100%完璧な音データを編集できるべきであるとは思いません。私も完璧は無理です(´・ω・`)

が…、最低限、マウスのカチカチ音(クリックノイズ)だけは声優さん側で削除しましょう。やってみると分かりますが、ものすごく大変な作業です。収録する最中に声優さん側が都度削除していったほうが非常に効率的な作業でもあります。

見落としてしまって数個クリックノイズが残っちゃった、ぐらいならサークルさんも許してくれますが、一個一個の台詞ごとにクリックノイズが入っていたら、次回の依頼はしてもらえないかもしれません。後からクリックノイズを削除するのは、それぐらい手間なんです。

データが完成したら、納品!

ここまでできたら、zip形式にデータを圧縮して、あとは納品するだけです。私は外部アップローダーにデータをアップして、そこからダウンロードしてもらう形で納品いています。ダウンロード可能期間を指定できたり、ダウンロードパスワードを設定できたりするので、とっても便利。このあとは、リテイク指示を待つだけですね!

まとめ

兎月りりむ。の収録風景についてご紹介いたしました。これが正解ということではないので、参考程度にどうぞご活用ください。もっとスマートに収録なさっている声優さんはたくさんいるはずです。

とはいえ、初めて同人声優として活動するよ!初めて音声作品を作るよ!って方には、参考になるんじゃないかな、と思います。依頼者さんの方も「同人声優ってこうやって収録してるんだなぁー」と知っていただけたなら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました!