【寄稿記事】理想のイラスト表紙を手に入れよう!イラスト依頼の流れを徹底解説

2022年8月29日

こんにちわ!兎月りりむ。です。
音声作品を作ろう!って思った時に、きっと皆さん悩まれるのがこちら。

イメージイラスト(サムネイル)、どうしよう…(´・ω・`)

これまで同人音声.comには、イラスト発注について1記事だけ簡単なものはあったのですが、発注から納品の流れ全体をカバーしていませんでした。
(みなさん投げっぱなしでスイマセンでした・・・!)

そこで今回、同人音声.com で音声作品制作を学び、処女作をCV兎月りりむ。にて制作されたやみやみさんに記事を寄稿いただきました!
まさにこの処女作にて使用されているイラスト。「これらをどのようにして発注していったのか?」ノンフィクションでお送りします!

イラストレーターさんによりお仕事の進め方は様々ですが、こうした実例を知っていると知っていないとでは、大きな差があることでしょう。


追記(2022/03/20):
立ち絵の依頼、パッケージイラストの依頼について、本物のイラストつきの詳細版記事を追加寄稿いただきました。
応用編としてCi-enにて限定公開中です!バックナンバー購入でも見ることができます。
【サロン寄稿】理想のイラスト表紙を手に入れよう!応用編1-立ち絵の依頼- #59
【サロン寄稿】理想のイラスト表紙を手に入れよう!応用編2-パッケージイラストの依頼- #60

それでは、以下やみやみさんによる記事始まります✨

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目次

初めに

今回は音声同人の表紙イラストをイラストレータ様に発注する際の流れについてまとめます。

現状、何人かのイラストレータさんに制作をお願いさせていただきましたが、これから記載させて頂きます制作フローで大きな問題は起きていませんので、一つのベターケースなのではないかと思います。
しかし、こちらのフローはあくまでも、イラストの制作を初めて依頼した私の少ない経験によるところが多いですので、あくまで一例ととらえていただければと思います。

イラストの制作、というイメージによるところが多い作業をイラストに関してはまったくの素人である自身が、文章ベースで進め、認識をすり合わせながら最終的にイラストを頂くのはなかなか骨の折れる経験でした。
おそらく、至らぬところも多々あり、イラスト制作を依頼させて頂いたイラストレータさんに不快な思いをさせてしまったこともあるかと思います。
昨今、イラストは様々な媒体。場面でで利用されています。ですが、イラストを実際にイラストレータさんへ依頼する制作過程に関しては、統一的なナレッジが共有されていないように感じました。

ですので、今回手探りで依頼を行わせていただいた経験を、文章としてまとめさせて頂き、音声作品の制作に関するノウハウを共有しており、当方の音声作品に出演を快諾して頂けました、兎月りりむ。様の同人音声.comに寄稿という形で公開させて頂きました。
少しでも多くの人の目に触れ、イラストの依頼を考えている人の一助になればと思います
また、依頼を実際に受けるイラストレータさんには、今回の記事でまずいことや、書かれていない大切なこと、などをご指摘頂ければと思います。

インターネットの使い方

まず、初めに覚えておくことは、Webの向こうには自分と同じ人間がいるということです。
インターネットを介した、メールベースでのやり取りになるので忘れがちですが、やり取りをしている相手もまた自分と同じ人間です。
自分がやられていやなことをするのはやめましょう。

また、自分の常識は相手の常識ではありません。
依頼するイラストの作成にかかわることは当たり前のことでもしっかりと書くことが重要です。

逆に、自分がされてうれしいことは、相手にもしてあげましょう。
そうすれば、お互い気持ちよくスムーズなコミュニケーションが可能なはずです。

偉そうなことを書いていますが、依頼中にイラストレータさんにご迷惑をおかけしたので、自戒の意味も込めて書いています。
記事にまとめた注意点もすべて守れてなかったかもしれません。
常に忘れてはいけないのは、自分は間違っていない!と思い込まないことだと思います。

依頼までの準備

そもそもイラストの相場って?

イラストを依頼するといっても、まずいくらくらいなのか?ということが気になると思います。
お恥ずかしながら、私も、何人かのイラストレータさんに直接聞くまで、相場観がつかめておりませんでした。

最初に結論を言ってしまうと、音声作品に利用するイラスト、条件としては、背景あり、キャラクタ1人、フルカラー、のようなイラストの場合、30000円-50000円くらいの間かと思います。
上振れ、下振れする場合もありますが、このくらい、と思っておけば提案された予算感に驚くことはないように感じます。

極端な話をすると、イラストの価格に上限はありません。当人同士が納得した場合、100万円でもありです。
しかし、そういった価格を提示された場合、同人の場合は表紙として起用するのは、予算の都合上なかなか難しいはずです。
ですので、ここでいう5万円というのは「依頼者も同人に起用させていただくことができ、受注者のイラストレータさんにもある程度納得してもらえる金額」かと思います。

また、昨今ではSkebやpixivでのリクエストが活発です。
依頼を行いたいイラストレータさんがリクエストを受けている場合はそちらでの金額を参考にするといいかもしれません。

イラストレータさんを探そう

依頼をする前にまずは、依頼したいイラストレータさんがいなければ話になりません。
それでは早速イラストを依頼するイラストレータさんを探しましょう。
探し方としては、下記の方法が考えられます。
順番に見ていきましょう。

Twitter

説明不要、SNSの代表格。
現在イラストレータを探すならば、最もポピュラーな手段かと思います。
依頼を受けているイラストレータならばTwitterアカウントを持っていないということはまずないはずです。
TLにながれてくるイラストをふぁぼって貯めておくだけで、依頼したいイラストレータさんを探すのが捗るかと思います。

pixiv

同じく説明不要、イラスト投稿サイト。
最近はTwitterのほうが単純なPVでは圧倒的なため、Twitterで活発に活動を行っていてもpixivには投稿をしていないイラストレータさんもいらっしゃいます。
pixivから探すというよりは、Twitterから飛んでそのイラストレータの過去作品を見るような使い方がいいかと思います
pixivプレミアムに課金するとタグを人気順にソーティングできるので、自分が書いてほしいイラストの属性がしっかりと固まっている場合は活用できるかと思われます。

個人のwebページ

生きる化石、最近もっている人はなかなかいない…一昔前はたくさんいましたよね。
あまり活発に活動をされていないけど、ファンなのでこの人に頼みたい!
みたいなパターンでないかぎり、この方法でイラストレータを探すことはないかと思います。

出版作品・ゲーム作品

普段自分が観ている、読んでいる商業の作品をからの依頼です。
後述しますが、こういった既に自分の作品を持っているイラストレータさんに依頼するのは、スケジュールや依頼する作品の露出度の関係から、なかなか難しいように感じています。

依頼しよう

書いていただきたいイラストレータさんが決まったら、まずは連絡を取りましょう。
TwitterのDM、メール、pixivのメッセージ、なんでもいいと思います。

ただし、イラストレータさんによっては「ご依頼はメールまで」「ご依頼はDMまで」「ご依頼はpixivのメッセージから」など、連絡手段を指定している場合があります。
その場合は、指定の連絡手段をしっかりと守りましょう
これを守らない場合、おそらく、「指示をよく読んでくれない/軽んじる」と映り、相手への印象はあまりよくありません。
これから仕事をお願いする相手に対し、自分の印象を下げるようなことをしてしまうのは損をするだけです。
しっかりと相手のお願いを読んで、その通りに連絡しましょう。

連絡に書く内容は下記の通りかと思います。
これは、特にイラストの依頼だけではなく、初対面の相手にメールを書く上でのメールマナーを守れば問題ないです。

まずはしっかりと名乗り、なんのためにメールを書いたのかを伝えた上で、依頼したい案件の話をしましょう。
自分から出すメールは1通ですが、仕事を受けているイラストレータさんは何通ものメールを見ます。
読みやすいメールを心がけ、タイトルにもしっかりと何の案件であるのか?を記載しておきましょう。

本文には、なぜ依頼をしたのか、何を見て依頼をしたのか等を伝えるといいかもしれません。
私が依頼をお願いする場合は、「pixivのこちらのイラストを拝見しました(URLの提示)」「先生のhogehoege(作品名)のファンだったので是非依頼をお願いしたいです」、など、なぜ今回の依頼に至ったのかを記載していました。

また、多くのお仕事を抱えているイラストレータさんですと、スケジュール管理も大変なはずです。
この段階で「X月末頃までにイラストを頂ければと思っております」などの大まかなスケジュールを記載すると話がスムーズになるかと思います。
自分の場合は、スケジュールで依頼を断られてしまうと非常に残念なので、納期に関しては「特に厳しい納期はありませんので、先生のスケジュールに合わせて柔軟に対応させて頂ければと思います」と相手ドリブンで決めていただいていました。

報酬に関してですが、こちらは素直に「いくら程度ならお仕事を受けていただけるか?」を聞いてしまうのがいいと思います。
失礼な金額を提示してしまうことも減りますし、気持ちよくお仕事をしてもらう金額を提示してもらえますので、金銭面というデリケートな部分でのミスマッチやもめごとを防止することができます。
自分の場合は、「報酬に関してですが、hogehoge(イラスト製作の概要)をお願いする場合の先生の予算感をお聞かせ願えれば幸いです」といった感じで、依頼するイラストレータさんのいつもの製作費費用をお聞きしていました。

最初に予算を提示する、というのもありかと思いますが、これは、依頼するイラストレータさんのいつもの予算感を下回ってしまった場合断れることもあります。
また、それでも受けていただいた場合でも、相手はやはり人間です。
イラスト製作のモチベーションにも影響が出る可能性もありますので、やはり最初に相手が気持ちよくお仕事をしていただける金額を尋ねるのがいいかと思います。

これも個人的な見解ですが、提示された金額を値切るのは論外です。
予算と合致しない場合は、後述しますが、丁寧にお礼をして、素直に自分の予算とは合わないことを伝え、依頼を取り下げましょう。

兎月りりむ。による小話
金額が数万円になるので、ついつい安くならないか値切りたく気持ちも出てくるのは人間ですから仕方ないと思います。
素人目には同じようなイラストなのにAさんよりもBさんが10000円高くて納得できない、などなど言いたくなる誘惑は様々あるかもしれません。
でも考えてみてください。この現代で値切り交渉が当たり前になっている業界って、どういうところでしょう?家電や自動車ですよね。
単価が数十万円以上であり、値切り交渉相手の営業マンの給料は値切りで減ることなく、値切られることが業界慣習となっている家電や自動車とは前提が異なります。
(さらに言えば家電や自動車は、リベートといわれるメーカーから販売店への値切り用にもなるお金が支給されるとか・・・)
イラストレーターさんは適正価格を提示くださっているという前提のもと、ダウン方向の価格交渉は避けましょう!

書くべき内容

メールタイトル

メールのタイトルをしっかりと書きましょう。
音声作品のパッケージイラストをお願いする場合は、「音声作品パッケージイラストの依頼」などで十分かと思います。
依頼者が出すメールは一通ですが、イラストレータさんが受け取るメールは無数なのでわかりやすいタイトルでメールを送りましょう。
NG件名:○○様 イラストの依頼

自分は誰なのか?

まずは、しっかりと、自分が誰であるのかを文頭に記載しましょう
「はじめまして、hogeサークルのfugaと申します」程度で十分かと思います。

ハンドルネームで十分かと思いますが、TwitterやサークルのWebページなどがある場合は、メール最下部のフッターや署名部分に記載しておくのがいいかと思います。
実際に運用履歴のあるアカウントを記載しておくことで、イラストレータさんからの信用を得られます。(ちゃんと活動している人間だな、と思われるのは信用を得る第一歩です)
イラストレータさんによっては、完全な個人からの依頼は受けることができない、などの場合もありますので、サークルとしてSNSのアカウントを開設し、運用実績を積んでおくことをおすすめします。

これは一体なんの連絡なのか?

なんのためにメールを送ったのか?を記載しましょう
「タイトルの、同人音声のパッケージイラストご依頼の件でメールをお送りさせて頂いております」程度でいいかと思います。

何を見て、なぜ依頼をしたのか?

これは、必須ではないかと思いますが、何をどこで観て依頼をしようと思ったのかを記載するといいかもしれません。
そうすれば、イラストレータさんも、「この依頼者はこのイラストを観て依頼してきたということは、こういう感じで描けば喜ばれるのか」などイメージがしやすいかと思います。

納期はどのくらいなのか?

いつまでに、どんなフォーマットのイラストが必要なのかを書きましょう
先にも書きましたが、イラストレータさんは基本的に同時に複数の依頼を受けているはずです。
その場合、どのイラストをいつまでに出さなければ行けないか、つまり、締切のコントロールをしています。

ですので、そこに入れていただくために、案件のボリューム感と納期を記載しておきましょう
同人音声の場合、基本的にリリースはDLsiteなどのDL販売サイトへのリリースとなるため、比較的緩いかと思います。
自分の場合は、締切の関係で断られてしまうのはとても悲しいので、「締め切りについては同人作品のため、特に厳しいものはありません。hogehogeさんのスケジュールと相談させていただき、柔軟に設定が可能かと思います」などと記載してお願いさせて頂いていました。

報酬について

一番重要かと思います。
これが十分でないといくら魅力的な依頼でも受けていただけません
ですが、報酬の提示はイラストを描かない我々依頼者に取って非常に難しいところかと思います。

イラストの依頼料については、料金表を提示しているイラストレータさんもいらっしゃいますが、それは少数で、殆どの場合、提示されていないかと思います。
また、依頼料についても、イラストレータさんの実績などによって激しく変動しますし、相場はあってないようなものかと思います。

予算を提示するという方法もありますが、その予算感の認識があまりにもフィットしない場合は、その時点でお断りされてしまいます。
ですので自分の場合は、「こういうイラストを依頼する場合、hogehogeさんの場合はおいくら絵程度でお受けしていただけるでしょうか?」と依頼するイラストレータさんの相場感を聞いてしまっていました。
こうすれば、下手にこちらから予算を提示するより、依頼するイラストレータさんが気持ちよくお仕事をしていただける金額でお願いできるかと思います。

締めの挨拶

最後に、「以上、ご検討ご返信よろしくお願いいたします」などの文末の挨拶でメールを締めましょう
あとは、色よい返事が届くことを祈って待つだけです。

イラスト制作初回メールテンプレート

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(イラストレータさんのHN)様

はじめまして、(自分の名前)と申します。

(イラストレータさんHN)様のTwitterのお仕事募集中の記載を拝見して、
メールタイトルの件でご連絡させていただきました。

//この時点でセンシティブな表現、成年向けの有無、ジャンルなども記載しておくといいと思います
当方、Fanboxなどでオリジナル小説を投稿しております。
その小説を同人誌、同人音声として頒布するにあたり、下記の条件(イラストレータさんHN)さんに挿絵を描いていただくことは可能でしょうか?

//最終的な成果物を簡潔に
・依頼内容
同人作品の表紙および挿絵計5-7枚

//着手日程を簡潔に記載、締め切りがシビアであるのかそうでないのかも記載するといいかもしれません
・締め切り
2021年 2-3月
イベントなどでの頒布ではなくDL頒布を予定していますので締め切りとして厳守して頂きたいものはありません。
他のお仕事がありましたら柔軟に対応させていただこうと思っております。

//明らかに低い金額を提示してしまうとテンションも下がってしまうとおもいます。
//予算感がわからなかったので最初にご相談させてもらっていました
・報酬
(イラストレータさんHN)さんが現在時点で設定しているリクエストサービスの価格+αを想定させていただいておりますが、
商用、背景の有無などで変わると思われますので、(イラストレータさんHN)さんが通常お仕事をお受けするときの標準的な金額をご教授いただければとおもいます。

//イラストの著作権を持っているのはあくまでイラストレータさんなので、利用範囲を明確に記載しておく
//配信のNG、依頼内容のイラストレータさん側での公開範囲などを相談しておく
・依頼内容物の公開
表紙に関しては、頒布のタイミングで(イラストレータさんHN)さんのFanboxや各種登録サービスで自由に公開して頂いてOKです。
内部の挿絵に関しては、リリース予定の同人での売りとさせていただきたいので、SNSへの公開は控えていただき、(イラストレータさんの)有料サービス内限定での公開でお願いできればと思います。

・利用範囲
DLSite等のDL販売サイト、今後開催されるイベントなどでの同人作品としての頒布

以上となります。
よろしければ、ご検討よろしくお願いいたします!

//これを見て依頼させて頂きました!っていうイラストのURLを添付させて頂いていました
(イラストレータさんHN)さんのイラストの中で特に下記が好きです!hogehogeが可愛かったです!
http://hogehoge.com

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依頼可否に応じた流れ

依頼を断られた場合は?

以上のフォーマットでイラストレータさんに連絡を行い、それでも断られてしまった場合は、仕方ありません。
依頼を検討していただいたことに、しっかりとお礼を書いた返信のメールを必ず送るようにしましょう。

自分は、何人かのイラストレータさんに依頼のメールをお送りさせていただきましたが、依頼の可否にかかわらず、皆さん大変丁寧なメールを返信してくれました。
そういうメールに対しては、こちらからしっかりと返信を行いましょう。

スケジュールの都合、依頼された絵柄/シチュでは書けない、提示金額が合わない、など様々な原因で断っているはずです。
絶対に無理に依頼を受けてほしいなどのメールをお送りするのはやめましょう

//依頼を断られた場合のメールテンプレート
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(イラストレータさんHN)様、
(自身のHN)です。

丁寧な返信ありがとうございます!
今回はスケジュールが合わないとの返信の内容、承知しました。

また、先生がリクエストやお仕事など受け始めた暁には是非、依頼をさせて頂きたく思いますので、再度検討していただければと思っております。

重ねてになりますが、丁寧な返信ありがとうございました。
今後のイラスト投稿も楽しみにしております!
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受けていただけた場合は?

依頼を受けていただけた場合は、おめでとうございます!
依頼を受けて頂けたことに対して、丁寧にお礼を伝え、今後の制作依頼のフローについて相談しましょう。
詳しくは、後述の制作依頼について、の項で説明します。

連絡が返って来ない…

一番困ってしまうパターンですよね。
依頼をしている以上、発売日なども問題もあるかと思います。

相手がこちらのメールに気分を害してしまっていたらと思うと怖くなるかと思います。
ですが、多くの場合、単にメールチェック漏れ、依頼を受けるか断るか返信に迷っている、というパターンが多いように感じます。

一週間程度待っても返信が来ない場合は、自分の送信にかぶせる形で
「先日、依頼のメールをお送りさせていただいたxxです。メールトラブルの可能性もあるかと思いますので依頼メールを再送させて頂きます。既にご確認の場合は失礼いたしました。何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします」
のような確認のメールをお送りしておくのがいいかと思います。

自分の場合ですが、記述してきたメールの内容で返信がいただけなかったことは有りませんでした。
もちろん依頼を断られる場合もありましたが、その場合でもとても丁寧な返信を頂きました。

音声作品に映えるイラストは?

音声作品でのイラストは販売に直結する重要な要素です。
何作も作品を出しているサークル様だと、キャラの立ち絵などがあったりしますが、
基本的にはジャケットイラストの一枚切りが一時間以上しゃべり続けるキャラクタの容姿を想像する唯一の視覚的情報です。

ですが、うまいイラストだから売れるのかというとそうではない気がします
少し乱暴な物言いですが、「なんでこんなキレイなイラストなのに販売数が伸びていないのだろう」というパッケージもあります。

逆に売れているものは、
「サムネイルでクリックした後に、しばらく見回してもらえる程度の情報量があるイラスト」
であるように感じます。
基本的に、パッケージのイラストでシチュエーションを想像しながら視聴する音声作品には、情報量の多い一枚絵が向いていると感じます。

具体的には、以下の要素が重要かとおもいます。

内容が想像できる動きのあるイラスト

パッケージ画像が音声作品の内容にそのまま繋がるようなものは強いように見えます。
音声作品は、一人称視点でキャラクタに話しかけられるシチュエーションが多いので、キャラクタがこちらに迫ってきているようなイラストです。

顔がはっきりと大きく描かれている

選挙でひたすら名前を繰り返すのは一番投票率が高くなるという話があります。
顔が大きく、可愛く書かれているのはとても大事な要素かと思います。
DLSiteなどのWebでの販売の場合、一覧表示されたときに、キャラクタの顔が大きく書かれているパッケージはやはりユーザの目を引きます。

光の表現が入って鮮やかな塗り

同人誌やCG集などど違って音声作品のイラストは一枚切りです。
ですので、この一枚にできるだけ情報量を付与することは効果が大きいです。
具体的には、イラスト制作時にハイライトなどを依頼するイラストレータさんの普段の作品より多めに振ってもらうと効果的でした。
//(後日、実例にて拡充予定!)

依頼時点でNGだと思うこと

成年向けのイラストを受けていない方への依頼

明らかに成年向けのイラストを描いてないイラストレータさんに依頼をするのは、やめておいたほうが無難かと思います。
イラストレータさんにも、お仕事上自分のイメージを作っていくことは非常に重要です。
ですので、イメージに合わない媒体での仕事は受けていないという方は一定数いるかと思います。

その人にあってないイラストの依頼

イラストレータさんが普段避けているようなモチーフを依頼するのはやめておいたほうがいいかと思います。
極端な例ですが、例えば、「藤子・F・不二雄 先生に音声作品向けのHなイラストを依頼するのはまずい」というのは比較的共通で認識できることかと思います。
依頼先のイラストレータさんがためらうようなモチーフのイラストの依頼は慎重に。

横柄な態度での依頼

創作活動はテンションが重要かと思います。
記事冒頭でも書きましたが、相手のテンションが下がるような態度は控えましょう。
相手に嫌な思いをさせてしまうこともそうですが、ノってない状態の成果物を受け取るのは依頼者の私たちです。
お互いに損をしてしまうので、丁寧な態度でしっかりとコミュニケーションを取っていくのは重要です。

依頼の進め方

最初に報酬を確認しよう

めちゃくちゃ重要かと思います。
依頼を受けてもいいという返事を頂いて、実際に依頼を進めていく最初の段階で、報酬を再度確認しましょう。
仕事上での揉め事の殆どは、納期と報酬かと思います。

お互い同意したということを確認する意味も込めて、「今回はイラストx枚、を○○円で依頼させていただくということでお願いいたします」
のように、イラストの枚数と金額をしっかりとメールに書き、イラストレータさんにも確認してもらい、返信のメールに同意の意思が書かれている返信をいただきましょう

後述になりますが、実際のメールのテンプレートを記載しますので、詳しくはそちらを参照ください。

成果物の利用範囲を確認しよう

描いていただいたイラストをどのように利用するかを確認しましょう。

イラストの著作権は、基本的にイラストレータさんに帰属します。
支払っている報酬は、特定用途での利用の対価、イラストの優先使用権にあたる費用で、著作権を譲渡するものではありません。
著作権の譲渡は別途、譲渡の交渉を行う必要があるのが普通かと思います。

したがって、イラストレータさんがNOといえば、イラストの利用は差し止められてしまいます。
ですので、今回の依頼料では「どのような利用」をするのかを明確に確認しておく必要があります。
基本的には、「今回リリースする音声作品/SNSでの作者を明示した上での宣伝投稿/支援サイトへの作者を明示した上での投稿/今後違う形での同様の販売」
の許可を取っておけばいいかと思います。

また、必要であれば、「再録など違う作品への流用」の許可も取っておくといいかと思います。

そして、いただいたイラストに対する改変は基本的にNGです
成果物に対する色味の変更や、一部の変更であっても、イラストの著作権を持っているイラストレータさんに相談して、基本的にはイラストレータさんに依頼という形で作業を行ってもらいましょう。
たとえ依頼者でも著作物への勝手な変更は、後々のトラブルの原因となります。

描いてほしいイラストを描いてもらうためには?

イラストを依頼するためには、自分がどういうイラストを描いてもらいたいのかを、イラストレータさんに伝える必要があります
基本的には、資料ベースのコミュニケーション、文章で伝える必要がありますが、これは非常に難しい問題です。

イラストの構成要素を分解すると下記のようになるかと思います。
自分が依頼をお願いしていた場合の指定要素は、下記の通りとなります。
これらをベースにイラストレータさんとコミュニケーションをとることでほしいイラストを描いていただくことができました!

指定要素1.キャラデザ

音声作品では、多くの場合、イラストレータさんに描いていただくキャラクタはオリジナルのものになります。
自分の理想のキャラを一枚絵として描いていただくためには、実際のイラストを描いていただく前にキャラ単体でイラストを描いていただくキャラデザを行っていただくのが効果的です。

このときにキャラの衣装、小物、容姿などの詳細をイラストレータさんに伝えて実際に描いていただくキャラをデザインしてもらいましょう。
この作業はイラストレータさんによっては、デザインの用の立ち絵を描く、実際のイラストを描きながらなど、進め方は様々かと思います。

依頼させて頂いたイラストレータさんの場合は、立ち絵の制作→フィードバック→立ち絵デザイン変更→フィードバック→以下キャラデザ確定までループ、という流れでキャラデザを行っていただけました。
この場合の立ち絵は、ラフに色をつけていただくような感じです。(カラーイラストほどカッチリと線や色をつけないものを指す)

指定要素2.構図

キャラクターをどの位置から画角に収めるかの指示です。
アオリ、フカンなどのカメラの位置や、どの程度画面を傾けるのかなど様々な要素があります。
個人的には意外だったのですが、最初に依頼させていただきましたイラストレータさんに、「希望する構図のイラスト/写真のサンプルをお願いします」と言われたことです。

その後、イラストを依頼させていただいたイラストレータさんにも念のため、「構図をイラスト写真で指定してしまってよいでしょうか?」と質問させていただきましたが、基本的には「それで問題ない」という旨の返信をいただきました。
また、制作でとくに問題も起きていないことから、素人の私達が依頼をする場合、あまり難しく考えず、「このイラストのような感じでお願いします!」と画像を貼り付けるのが一番いいと感じました。

指定要素3.シチュエーション

これはイラストに関する具体的な指示ではありませんが、依頼するイラストがどういう状況であるかを示しておくのがいいと思います。
キャラはどういう状況なのか?どういう心境なのか?どういう世界観のキャラクタなのか?どういう性格なのか?
などをできるだけ示しておくと、イラストにその情報を載せていただけます。

依頼者側が必要でないと思っていても、実際にイラストを書くヒントになる場合もあると思いますので、思いつくことは書いておくのがいいかと思います。
少し恥ずかしいですが、性癖に素直になり、イラストレータさんに依頼しましょう。

指定要素4.表情

音声作品にとって非常に重要な要素かと思います。
シチュエーションと被る要素でありますが、そのキャラクタがどのような状態にあるのかを決定する重要な要素なので、イラストレータさんとよく相談しておきましょう。
また、表情などの変化に関しては、イラストレータさんによっては、差分として、1点ごとにいくらかを追加で制作を行っていただくことも可能でした。
描いていただきたい表情が複数ある場合は、相談してみるのもいいかもしれません。

備考

上記に挙げた項目に収まらない情報、例えば、どういう感じのイラストを描いてほしいのか?など具体的でない指示を書いておくといいと思います。
例えば、「Aというキャラで水着のイラスト、ビーチにいる様子をフカンのイラストをお願いします」という依頼を行う場合、この指示だけでもイラストの状態を指定するには十分です。

それに加えて、備考欄に「水着がくい込んでいる様子が好きなのでそこを強調してください」「内気なキャラなので水着で恥ずかしがっている表情をお願いします」などの情報を書いておけば、要望としてイラストに無理のない範囲で反映していただけます。

コスチュームやキャラデザと比較して必須の条件というわけではなく、自分の希望をイラストレータさんの解釈でイラストに無理なく取り込んでいただけるので、一枚しかイラストを載せられない音声作品の場合、有効な提案手段かと思います。

兎月りりむ。による小話
音声作品のジャケットは、もちろん作中でのキャラクターをイメージさせるという目的もありますが、それに加えて「数ある音声作品のなかで興味をもってクリックしてもらう」ということも大きな目的です。
作品ページ内での大きなサイズでは魅力的に見えるのに、作品一覧のサムネイル表示になったときには良く見えずに魅力度半減、といったことはよくありますよね。
ですので、これらの目的を伝えた上で、「このくらいのサムネイルサイズになったときにも、興味をもってクリックしてもらえるようなイラストだと嬉しいです」と言ってDLsiteランキングページのURLを送るということは有効だと思っています。
細かい部分のリクエストと競合してしまう場合は、「数ある音声作品のなかで興味をもってクリックしてもらう」目的を優先してもらえるように頼んでおくと良いでしょう。

イラスト依頼詳細テンプレート(キャラデザ・構図)

私が依頼時に利用していたテンプレートを添付します。
依頼時に「このテンプレートで問題ないでしょうか?」と確認させていただきました。
基本的にこちらで問題ないという回答を複数のイラストレータさんからいただきましたので、通常の依頼ではこの項目で大丈夫なはずです。

しかし、イラストレータさんによって知りたい項目も違うと思いますので、依頼を行う際に、「こんな感じの依頼書で問題ないでしょうか?」と一言確認をするのがいいかと思います。
問題がないようでしたら、こちらの項目を埋めて依頼をお願いしましょう!

<キャラデザ依頼書スプレッドシートサンプル>


【DL可能】スプレッドシート:イラスト制作依頼書_キャラデザ用サンプル

<イラスト制作依頼書スプレッドシートサンプル>


【DL可能】スプレッドシート:イラスト制作依頼書_構図用サンプル

成果物の確認

数人のイラストレータさんに依頼させていただいた限りですが、多くの場合、下記のイラストの制作段階でイラストの進捗を提示いただき、修正、再提出、合意が取れたら次の段階へというのがイラスト制作の流れでした。

ステップ1.ラフ

キャラがどういう様子なのかがわかる状態です。
どちらを向いているのか?どういうポーズなのか?がわかる荒い線でのイラストをイラストレータさんから提示してもらいます。
このラフの状態をベースに仕上げていただくので、ポーズや構図などはこの段階しっかりと確認しておきましょう。
この段階以降で大幅な変更を行うことは、難しく、トラブルのもとになります。

イラストレータさんによりますが、みなさま2案程度の提出には当初提示していただいた依頼料金内で対応していただけました。
自分の希望する構図やポーズを伝えたうえで1案、イラストレータさんにおまかせで1案いただき、どちらかのラフを選択するなどがいいかと思います。
自分の希望もありますが、やはり、イラストレータさんにも得意な構図、ポーズなどがあります。
こちらからの依頼に収まらない提案をいただけることもありますし、やはり、イラストレータさんのセンスで得意な構図で、自由に描いていただくラフのほうが、自分が想定していた構図ラフよかったりもしました。

やはり、餅は餅屋、イラストはイラストレータさんです。
プロの自由裁量にお任せできるところは、お任せさせていただいたほうがよいものになりました。

ステップ2.線画

前段階のラフを素に線を整えていただき、塗る直前の状態です。
この段階でキャラクタの表情などがはっきりしますので、表情などを変えていただく場合はこの段階でしっかりと希望を伝えましょう
(一度、こちらの指示ミスで、線画を切りなおしていただいたことがありました。修正費用を追加でお支払いさせていただきましたが、やはり一度同意したことをひっくり返して修正するのは気分のいい作業ではなかったとおもいます。大変ご迷惑をおかけいたしました。)

ステップ3.塗り

線画に色を塗って頂いた状態です。
この状態での修正依頼は基本的に色部分に限って行うのが基本かと思います。
コスチュームや表情などの修正は、前段の線画の段階までで依頼しておくべき項目であり、この段階での修正はやめましょう。

それでも、修正をお願いしたい場合は、「こういう理由でイメージと違うので、申し訳ないがこういう修正をしてほしい」と断った上で、理由と具体的な指示をしっかりと伝え、イラストレータさんに納得していただき、追加報酬を前提として依頼しましょう。

NG例:「既に払った依頼料のなかで無料でやってくれ!」と言ってしまう
→当初に合意した依頼料には、こうした例外的なやり直し代は含んでいないことがほとんどなので注意!

ステップ4.仕上げ

ハイライトなどの光の調整、背景の微妙な位置感の調整など、イラストの細部の調整がある場合は依頼を行い、イラスト全体のバランスを調整してもらいましょう

ステップ5.完成

完成です!イラストレータさんに指定のファイル形式でイラストを納品していただきましょう
イラストレータさんによって納品可能なファイル方式は変わります。
自分の場合は、依頼したイラストを最も高画質で保管しておきたかったので、可能であればPSD形式での納品をお願いしておりました。

イラストレータさんによっては、PSD形式でいただけることもありますが、基本的には、製作時の原寸大のPSDからエクスポートしたPNG形式での納品が多いかと思います。
いただいたファイルは早々にGoogleドライブなどのオンラインストレージに保存しておくことをおすすめします。
納品後はデータを保持している可能性は限りなく低いと思って、大事に保存しておきましょう!

イラストレータさんはたくさんの依頼をこなしているはずです。データの再送は手間もかかりますし、場合によっては保存していないこともあるはずです。
保存してあっても数ヶ月前に納品したデータを掘り起こしてくるのはとても手間な作業ですから……

成果物へのフィードバック

イラストレータさんとのコミュニケーションですが、どのようにするのがいいでしょうか?
これは、人それぞれの部分が大きいと思います。
以下の内容は自分がどういうことに気をつけてメールを書いていたか?ということをまとめた内容です。

良いところをちゃんと伝えよう

まず、いただいたイラストに関して、初見や感想などを伝えましょう。
直しの指示をする前に、いただいたイラストに関して、まず最初に良いところを伝えるといいかと思います。
後述する修正依頼を行う際に、自分のイメージ通りではない、あるいは不備と感じる点を伝えて修正を行っていただきます。
単に直しの指示だけを伝えてしまうと、そのイラストに関して、マイナスの部分だけをイラストレータさんに伝えてしまうことになります
基本的に、イラスト制作の依頼は、メールを介して文字ベースで進みます。
文字でのやり取りは、実際の対面に比較して非常に相手側の解釈によるところが大きいです。
対面では伝わる微妙なニュアンスは伝わりづらいので、修正というマイナスのニュアンスだけではなく、イラストの良いところというプラスのニュアンスを最初にしっかりを伝えて行きましょう。

兎月りりむ。による小話:
何時間もかけた料理を、ほんの一口だけ食べたお客さんに「なんか塩気が足りない。ちょっと追加してもらっていい?」と言われたらあなたはどう思いますか?
そのお客さんが心のなかで「甘みも辛みのバランスも最高!香り高いし食感も満足度高すぎる。でもちょっとだけ塩気が自分の好みじゃないかも」と思っていても伝わらないですよね。
それと同じく「もらったイラストめっちゃ良かった!良いのは相手にとって当たり前だろうし、特に言わなくてもいいかな」と心のなかで思っても、それが伝わることはないのです。
修正の指示だけをポンと出してしまうと、相手を初手で煽りに行くような激ヤバムーブになってしまいます。
良いところから始めるのは、イラストレーターさんとだけでなく、日々の必須ムーブとして応用できるのではないでしょうか!

修正して欲しいところを伝えよう

ラフ、線画、塗りの各段階で修正点を伝える必要があります。
まずは、自分の提出したイラスト制作依頼書に従って、制作いただいたことを確認しましょう
ここで、明らかに依頼書と違う内容である場合、依頼書の該当部分を引用して、イラストレータさんに相違部分を伝えましょう
この時点で依頼書に書いてある内容の相違については、基本的に料金内での修正を快諾していただけるはずです。
イラストレータさんによっては、「ラフでの直しはn回まで受け付けます」などの詳細を依頼時点で提示していただけるので、
気になる場合は依頼時点で直しの詳細について確認しておくとトラブルになりにくいです。
また、各段階で合意を取って進めていくことになるはずですが、線画の段階で、「やはりポーズがイメージと違う」などの依頼者側の理由で修正を依頼することは基本的にNGです。
それでも修正を依頼したい場合は、「追加料金が掛かってもいいのでこの部分を直していただけないか?」こちらの非をお詫びした上で依頼するのがいいかと思います。
イラストレータさんも基本的には一番良いと思っているものを出してきてくれているはずです。
加えて、合意の上で進めたことをひっくり返す場合は、こちらもそれを補填するだけのコストを依頼料の追加という形で支払うのが適切です。

成果物の修正依頼

修正の依頼ですが、下記をはっきりと記載しましょう。
単に「ここをこういうふうに修正してください」と修正点を伝えるのではなく、「ここはこういう理由でこういうふうに修正してほしい」と修正の理由と方向性を伝えると自身のイメージ通りのイラストをいただける可能性が高くなるかと思います。

– 何を修正してもらうのか?(対象)

– なぜ修正してほしいのか?(理由)

– どのように修正して欲しいのか?(理想)

えくすとら!

そうはいってもやっぱり依頼メールを送ってもいいのか心配!断られたらどうしよう…イメージ通りのイラストを書いてもらえるのか?
など、初めての依頼事にはいろいろ心配ごとがあるかと思います。
以下の文章では今まで示した原則論で取りこぼした内容についてざっくばらんに触れていけたらと思います。

受けてくれそうなイラストレータさん

「この人は仕事を受けてくれるだろうか?」というのが私たち依頼者にとって一番気になることかと思います。
現在では、プロ・アマ問わず、Webに様々な形で作品を発信するのが普通となっていますが、イラストのお仕事を受けてくれそうなイラストレータさんの発信方法についてまとめて見ようかと思います。

仕事を募集している

一番わかり易いパターンかと思います。
SNSのプロフィールに「お仕事募集中」の一文が入っている場合は間違いなくお仕事を募集しているはずです。
予算と締切がFixすれば、まず依頼は受けてもらえるはずですので、早速コンタクトをとってみましょう。
ただし、昨今はイラストの発信の場がTwitterなどに移ってきていますので、pixivなどのプロフィールに「お仕事募集中」と書かれていても過去のことだったりします
そのイラストレータさんが一番更新している媒体を確認しておきましょう。

プロフィールに連絡先を記載している

これもわかりやすいパターンかと思います。
目に付きやすいところ連絡先を提示しているイラストレータさんはもちろん連絡が来ることを期待して、その連絡先を提示しています
積極的に連絡をとってみる価値はあるはずです。
ただし、この場合は、「お仕事募集中」と記載しているイラストレータさんよりは、積極的にお仕事を募集しているとは言えないことが多いはずです。
案件を見てから受けるか決める、などのパターンも多いはずです。
ですので、断られることもあることを覚悟して依頼のメールを送りましょう。

skebなどパトロン系サイトで依頼を受けている

これも非常にわかりやすいかと思います。
昨今活発になっているパトロンサイト、こちらでイラストを募集しているイラストレータさんは依頼を受けていただける可能性は高いです。
このパトロンサイトはリクエスト内容の解釈がイラストレータさんの裁量によるところが大きいです。
正式な依頼では、都度行われる打ち合わせの手間の分、パトロンサイトより高めになることが多いので、注意が必要です。
また、パトロンサイトで人気のイラストレータさんは既に多数のリクエストを抱えていたりするため、納期も長めになる傾向がみられますのでその点も注意しましょう。

リクエスト通りのイラストを書いてもらえる可能性の高いイラストレータさん

音声作品では、大体の場合、イラストはパッケージイラストの一枚です。
貴重な一枚のイラスト、できれば自分の思い通りのものを描いていただきたいというのが人情です。
ですが、イラストレータさんにも得手不得手、得意不得意があります
依頼したいイラストレータさんを決めたら、一旦、本当に自分がほしいイラストを書いてもらえるのか?と考えてみましょう
普段、かわいい女の子を描いているイラストレータさんに、かっこいいおっさんが描いてもらえるのか?
静かなイラストを描くイラストレータさん、に激しいアクションのイラストを依頼して描いてもらえるのか?ということです。

終わりに

つたない文章と一人の経験、主観によるところが多い記事になってしまっていると思いますが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
そして、今回イラストを制作頂き、イラストの記事への利用許可を頂いたgreen322様、声の出演を頂き記事の掲載を行って頂きました兎月りりむ。様、まことにありがとうございました!

P.S.
お金を払うだけで、好みのイラストを描いてもらえるのはいいぞ!
みなさんもファンのイラストレータさんにイラストを描いてもらいましょう。

ライター:サークル暗黒機関:やみやみ