声優に渡す台本、行番号をつける？つけない？

2023年10月20日

兎月りりむ。の場合

私が声優としてご依頼を受けていたときは番号なしでお願いしていました！！

リテイクのときに便利
VS
番号が追加されて1行1行の視認性を害されることによる収録の品質低下＆生産性の低下

を比較して判断しました。
あくまで私の場合、リテイクの発生確率は極めて低かったので、番号無しの方が良いという結論でしたね！
（リテイクの便利さは頑健性の高いテンプレートをつくったことで担保できたというのもあります。）

兎月依頼用の台本ガイドラインより：

・演じるにあたっての必要のないメモ書き・行番号等、過剰な演技指示（ト書き）、過剰なSE表記など、収録の集中を削ぐ記載はカットを願います。

兎月依頼用のリテイクガイドラインより：

リテイクの際には、こちらに沿った形にてリテイク指示をお願いいたします。(必須）

・兎月りりむ。が納品した音声データ名

・訂正箇所が音声データに存在する秒数

・該当箇所とそれが含まれるセリフの全文　※台詞にかかる演技指示、収録位置指定がある場合はそれらも必須事項となります。

・リテイクが必要な理由

→下記のリテイク希望フォーマットに従い、Wordファイルに記載しお送りください。
（PDF、txtファイル、メールに直接入力等は不可）

結論：プロジェクトごとに決めよう！

この話は、「絶対にこっち！」という単純なものでもありません。
「兎月りりむ。は番号なしが良いって言ってたから、うちもそうする！」→これはやめてくださいね。

実際には、
・リテイクの頻度見込み
・収録スタイル（立会の有無）
・発注先声優のスタイル（番号あり/なしのどっちが自然にやれるか）
あたりの条件によって、プロジェクトごとの最適解が出ると思います。

もし私がオホヤベ建設として声優さんに依頼をかけるときには、このあたりの合意をしっかりとって番号あり/なしを決めます！
みなさんにとっての最適解……ではなく、みなさんが今取り組まれているプロジェクトにとっての最適解を探しましょう！

※編集の外注については全く別の話なので、声優さんへは番号無し台本を送って、編集さんには番号あり台本を…なんてことも充分ありえますね！
（Wordで行番号を振れば解除もカンタン。行番号機能じゃないベタ打ちで番号つけるのだけはやめようね！）