同人声優が収録環境で気をつけるべきことって?

同人声優は自分で収録作業をしなくてはならないので、演技以外にも知っておかなければいけないことがたくさんあります。私も独学ではありますが、とにかく勉強して研究しまくりました…。(今も研究中です!)

初めて声優として活動する方にとっては、お役に立てるであろう情報をご紹介いたします!ここに書いてあることを実践するだけでも、格段にデータの音質がよくなりますから、ぜひお試しくださいね!

目次

エアコンなど音の出る家電は全てオフにしよう

エアコン、サーキュレーター、空気清浄機…音が出る家電を挙げるとキリがないのでこの辺で。とにかく音の出る家電は全てスイッチをオフにしましょう。実は音を出している家電としては、冷蔵庫があります。

コンデンサーマイク等で収録すると、家電系のノイズはよく拾うんですよね。感度がいいので…。あと案外忘れがちなのが、時計のカチカチ音。収録する時は時計の電池も抜いてしまいましょう。

!パソコンも実は音を出してる!
収録に欠かせないパソコンちゃん。パソコンの中に熱がこもると大抵は熱を放出するためのファンが回るようにできてるんです。ノートパソコンは特に注意が必要で、熱がこもりやすい構造をしています。なので、ファン対策をしましょう。

ノートパソコンの熱対策!

通気口が塞がらないように、ノートパソコンを机に直置きするのをやめましょう。

私はシルバーラックの天板を机の上に置いて、その上にパソコンを設置しています。パソコンと机の間に空洞ができるので、熱がこもりにくくなるんです。

収録ブースを冷やそう。

私は室内に冷凍の水入りペットボトルを何個か置き、ラックの下には保冷剤をいくつか置いています。原始的ですが、効きます。電子機器は湿気に弱いので、結露はしない程度に気をつけましょうね。

少し高度になりますが、パソコンのファンの稼働を任意で設定することもできます。あまりおすすめはしませんが、そもそもファンを稼働させないように設定もできます。

ファンが稼働しないよう、室温とパソコンの稼働時間に注意して、収録を頑張りましょう!

反響音に注意しよう!

反響音ってなに?

反響音って、ご存知ですか?音って、室内であればいつも壁に反響して私たちの耳に入ってきているんですよ。教会やコンサートのホールを想像してみてください。ほわほわ〜っとした声が耳に入ってきますよね。

実は、一般的な室内でも多かれ少なかれ、同じ現象が置きているんです。だから収録する時は、この反響音にも配慮をして収録をしなければならないんですね。とは言っても、スタジオのように吸音や防音を完璧にして、パソコン等の機材を室外に出して収録することは、通常はほぼ不可能です。

簡易防音室も結構なお値段がしますから、声優始めたての方には現実的ではありません。というわけで、自宅でも簡単にできる反響音対策をご紹介します!

収録ブースの周りに吸音効果のあるカーテンや布、クッションを設置しよう。

収録ブースを吸音効果のあるカーテンや布で囲い込んでしまいましょう。反響音がはるかにマシになります。防音効果ではなく、吸音効果のあるものを選びましょう。

リフレクションフィルターを導入しよう。

リフレクションフィルターとは、マイクの周りに設置する吸音効果のあるフィルターです。
こんなやつ↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B01GDB7296/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_E5EDDb3QBXSYQ

リフレクションフィルターだけは、ケチらずすぐに購入することをおすすめしますよ!

なるべく狭い部屋で収録しましょう。

とてもお恥ずかしい話ですが、私はウォークインクローゼットの中を収録ブースにしています。壁の材質にもよりますが、基本的には部屋が広ければ広いほど音は響きます。できれば狭い部屋を探してそこを収録ブースとしましょう。

ちなみに、ウォークインクローゼットの壁に吸音効果のあるクッションを貼っています。ホームセンターで吸音材はゲットしました。ほんとは防音室欲しい・・・(´・ω・`)

反響音を軽減する裏技…

izotopeのRX7というDTMソフトなら、違和感なくある程度の反響音を軽減させることができます。De-Reverbという機能を使います。音声データの編集作業全てに言えることではあるのですが、確かに後から色々とデータをブラッシュアップすることはソフトを使えば可能なんです。

ですが、音質の良い作品をつくるためには、収録時点で既に良質なデータであることが大前提なのです。あくまで後から編集して改善する方法はサブ的に考えて、最初からいい音質で収録できるよう、声優さんは気をつけましょうね!

スタジオで収録するという手も

スタジオを借りるお金はかかりますが、最初からスタジオで収録してしまうという手もあります。スタジオの方はプロですから、基本的には声優さん側は収録環境については特に工夫をする必要はありません。選択肢のうちの一つとしてぜひご検討くださいね。