シナリオライターとして仕事をしてみたい!どうしたらいい?
「音声作品のライターとしてお仕事をやってみたい!」
「音声作品のライターをしているけど仕事がうまいように来ない…」
という思いを抱いている方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
「ライターとしての仕事をどう獲得したらいいだろうか」という議題について、サークル主・声優としての立場からできるアドバイスをご紹介しようと思います。
目次
音声作品ライターに必要な6つのスキル。
そもそも、音声作品ライターには何が求められるのでしょうか。
普通のライターさんとは違って結構特殊なことが求められます。
1.音声作品に適した台本が書けること。(演技指示、レイアウト、振り仮名などが必須)
2.声に出して読んだときに、読みにくくない言い回しを使用すること。(助詞"てにをは"を適切に使う)
3.口語的表現のみを使用すること。(文語的表現は耳で聞いても理解が困難)
4.セリフのみで物語を進行するスキル。(状況説明文などは作中使えません)
5.収録マイクに合わせて台本の形式を変えるスキル。(コンデンサーorバイノーラル)
6.句読点を適切に使うことができる。(、。のことです)
気を遣うことが結構多いと思いませんか?
音声作品のライターは、単なるライターというよりも監督の側面が結構強いです。
ライターの指示ひとつで演技や流れが定まるわけですから。
もし「口語的表現」や「助詞」、「声に出して読んだ時に読みにくくない言い回し」あたりに
「?????」となった方は、少し勉強なさってから執筆に進んだ方がよいと思います。
声優としての立場からですと、"てにをは"が抜かれすぎている、句読点が少なすぎる台本は非常に読みにくいです。
特に、1つのセリフが長すぎる場合。どこで区切って読めばよいのか非常に迷います。
作品の最終的な仕上がりに、それなりに影響しますのでぜひ気をつけていただきたいポイントです。
1時間もあれば十分に理解できると思いますので、ぜひGoogle先生にうかがってくださいね。
ライターさん、どこにいるの?
兎月りりむ。の体感的には、こういう感想が真っ先に出てきます。
実際、音声作品のライターさんの中で○○さんは超有名!なんて方、いらっしゃらないのではないでしょうか。
ヒットメーカーのライターさんは絶対に複数存在するとは思いますが、影が薄い印象です・・・。
同人声優といえばあの人!という方は活動1ヶ月で大体認識することはできましたが、ライターさんは活動して2年たった今でも「あの人有名だよね〜」という方、まったく思い当たりません。
同人声優業界はかなりのレッドオーシャンですが、同人音声ライター業界はブルーオーシャンだと言えると思います。
(ライターの方が直接サークル運営をしているパターンがほとんどなので、ライター専業の方って少ないです)
ですから、実は競合が少ないので戦いやすいと思います。
ライターとして仕事を獲得する5つの方法。
Twitterアカウントを作ろう。
とにもかくにも、あなたの存在を知らしめないことには仕事が来るも何もないです。
ということで、広告のためにTwitterアカウントを作成しましょう。
作品サンプルページを作ろう。
必ずいつでも見られる作品サンプルページを作りましょう。
サンプルは渾身の力作にするようお願いいたします。
依頼者は、あなたのサンプルを見て、あなた自身の技量をはかります。
まず、
・ちゃんとした日本語が書けるのか?
・音声作品として成立しているか?
・台本のレイアウトはいい感じか?
という点を最初にチェックします。内容は後です。
なぜならば、この3つが当たり前にできていないことには話にならないからです。
できて当たり前な部分をまずチェックします。
そして最後に、
・魅力的なシチュエーション、世界観を創造できるか
という点を見ます。
ここで初めて、あなた自身の世界観が自分の求めているものと一致するのかを吟味します。
「販売数を伸ばす方法」ページと考え方は同じで、「依頼者」を「依頼するところ」にまで効果的に誘導する必要があります。
そのためには、できて当たり前な部分ができていないと、内容をチェックしてもらう前に依頼者に離脱されてしまうわけです。
ですから、サンプルページにはとにかく力を入れる必要があります。
自分の得意なジャンルを積極的にアピールしよう。
いくらライターだからといって、どんなお題を出されても大丈夫ということはないと思います。
書けるジャンル、書けないジャンルがあり、さらにその中でもといわけ得意なジャンルというものがあると思います。
依頼者の気持ちを考えてみましょう。
できれば予定しているジャンルを書くのが得意なライターに依頼したいと考えているとは思いませんか?
少なくとも筆者はそう思います。
癒し系作品を作ろうと思ったときには、癒し系の世界観を作るのが上手いライターに依頼したいと考えます。
もしあなたが正当な評価を受けたいのであれば、なるべく得意なジャンルのみを受注しましょう。
まったく造詣の深くないジャンルに挑戦すると、当然がっかりされる確率も高くなります。
なるべく、あなたが好きなジャンルで勝負することをオススメします。
良い実績を積み上げよう。
実際にライターが評価されるのはどの段階でだと思いますか?
作品を納品したときでしょうか。いいえ、違います。
ライターが最も評価されるのは、「シナリオを担当した音声作品が売れた時」です。
自分がシナリオを担当した、「販売数の多い作品」の数が増えれば増えるほど、ライターの評価は高まり、次の仕事に繋がります。
あまり販売成績の良くない、「悪い実績」ばかりが積み上がると、依頼の足は当然鈍ります。
だからこそ、「良い実績」を積み上げよ、と強く申し上げます。
音声作品には、イラスト、紹介文、作品データという要素が存在しますから、シナリオの良し悪しだけでは作品の売れ数は決まりません。いくらいいシナリオでもその他の要素を疎かにした場合、絶対に売れないです。
とはいえ、人間は全知全能ではありません。
多くの人は、
「この声優を起用したからたくさん売れた!」
「このライターを起用したせいで売れなかった…」と単純に捉えてしまいがちです。
実際には様々な要因が絡まって発生した結果であるにもかかわらず、それが分からないのです。
依頼者の認識を改めようと考えても時間の無駄です。原因と結果を正しく認識するのはとても高度なことですから。
このようなどうにもできない現実が存在する以上、ライターにできることはただ一つです。
なるべく自分がシナリオを担当した作品が売れるように努力をすること。これに尽きます。
作品が販売された折には、しつこく販促を行うべきです。
何より、自分の書いた作品ですから、自分が一番魅力を理解できているはずです。
積極的に魅力を発信していきましょう。
広告に協力する業者というのは、依頼者側からも印象が非常に良いです。
あなたが正当な評価を得て、次なる仕事を得るために!あらゆる手を尽くして良い実績を積み上げましょう。
効果的ではない飛び込み営業はしない。
突然メッセージを飛ばして飛び込み営業をするのはやめましょう。
時間の無駄です。たいていが残念な結果に終わると思います。
“音声作品のライター"をやるのであれば、飛び込み営業は必要がないです。
(あなたの得意なジャンル&シナリオを外注&作品をつくろうと考えている人間は少数だからです。)
よほどの幸運に恵まれない限り、仕事にありつけないと思ってください。
コミュニケーションコストばかりがかかって非常に非効率的です。
あなたが切り売りしているものは、あなたの"有限な時間"なわけですから、もっと費用対効果が望める行動をしましょう。
とにかくTwitterで仕事を募集していることをアピールしてください。
どんな文章を書くのかを手っ取り早く見てもらうために、プチシナリオを投稿し続けましょう。
サンプルページに誘導するには、あなたがどんな物を書くのか手っ取り早く知らしめる必要があります。
わざわざサンプルページをクリックしてまで、「あなたがどんなものを書くのか」に興味を持って確認しに行く人間は少ないです。(100人いたら1人いればいい方です。)
ですから、Twitterのページを見た時点であなたに興味を持ってもらわなければならないわけです。
ライターを探してネサフしている人間は少ない。
先ほどの話の続きになります。
基本的に、ライターを探そう!と思ってライターを探している人間はほとんどいないと思ってください。
「なんとなくネサフしていたら、興味のあるコンテンツが流れてきたので、アカウント元まで見に行く」
そんな人がほとんどです。これを読んでいるあなたもきっとそうだと思います。
でも、あなたが仕事を得るためにはサンプルページにまでまず誘導しなければならないわけです。
だからこそ、Twitter上で「あなたは何者で、どんなコンテンツを提供しているのか」を懸命にアピールする必要が出てくるのです。
最後に。
いかがでしたでしょうか?
ライターとして活動してみたいと考えている方のお役に立てれば幸いです。
もしご縁がございましたら、ぜひ私と一緒にお仕事をいたしましょうね!