ノイズがどうしても取りきれない!どうしたらいい?

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「声優さんからデータを受け取ったけど、ノイズが結構多めに入ってるなあ」
こういうこと、往々にしてありますよね!
声優さんによって収録環境ってそれぞれですから、ノイズの入り方が違うのは仕方のないことです。
また、マイクによってもノイズの入り方は変わりますから、それらに合わせて私たちはノイズを上手に除去しなくてはならないわけです。
この記事では、音の編集の専門家ではない人でもできる解決策を2つ、ご提案いたします!

ノイズ除去をしたけど、なんだか仕上がりがいまいち…

あー、きっとあのことですよね。
ノイズ除去を強くかけた時に、なぜか水が流れるような不思議な音が残ってしまう、あれのことですよね!
分かります。かといってノイズ除去を薄めにかけるとそれはそれで仕上がりがいまいちで、八方塞がりになるんですよね。
では、どうしたらよいのでしょうか?

解決策1:RX7を導入しよう。

RX7というのはノイズ除去が得意なDAWソフトです。
あらゆるDAWソフトの中で最もノイズ除去に特化している製品と言えるのではないでしょうか。
このソフトなら、AudacityやSoundEnginefree、そして名だたる有料のDAWソフトですら到達できない仕上がりのノイズ処理を可能にしてくれます。
特にリップノイズの除去なんかは気が狂っています。
ナレーション部分に混入しているリップノイズまで上手に除去できちゃうのですが、意味が分からないです。

ということで、今持っているソフトでうまいことノイズが消しきれないなあという時はRX7を試してみましょう。
例によって体験版が用意されているので、ひとまず試してみると良いと思います。

RX7を使ってみたけどやっぱり上手くいかないよ!という方。
それはデータそのものに問題が多すぎるので、解決策2を試してみましょう。

解決策2:あえてノイズを残す。

ノイズって本当に不快なもの?

ノイズについて少し考えてみましょう。
現実世界では私たちはノイズだらけの世界で生きています。
例えば、エアコンや冷蔵庫などの稼働音、風の音などですね。
生活をしていて、これらの音の不快に思ったこと、ありますか?
通常はないと思います。コンビニ、レストラン、屋外、どこにいっても存在する音ですから。

この前提をふまえて音声作品というものを考えてみましょう。
どこまでノイズは取り除くべきなのでしょうか。
そう、実は、そこまで綺麗にホワイトノイズを消し去る必要はあまり無いのです。

「けど実際ノイズまみれの作品って、聴き心地最悪なんだけど?」

そうですよね。ではなぜ聴き心地が悪いんでしょう?
おそらく、聴き心地の悪いノイズが多めの作品は、ノイズがある部分と無音の部分の境目が明確に残っているのでは無いでしょうか?
試しにこちらのデータを聞いてみてください。

きっと、

無音クリップノイズホワイトノイズ→セリフ→ホワイトノイズクリップノイズ無音

この繰り返しで音が聞こえたのではないでしょうか?ものすごく聴き心地が悪いですよね。
音の継ぎ目が現れるたびに没入感を削がれます。
では、実際暮らしている私たちの環境は、どのような音になっているでしょう。
答えは、「常にリアルタイム再生状態、音の継ぎ目は存在しない」といったところでしょうか。

つまり、私たちは音声作品においては、
「ノイズそのものに不快感を感じているのではなく、音の継ぎ目に不快感を感じている。」のです。
現実世界で自然発生している音に対して、不快感をあまり感じていないのが何よりの証拠だと思います。
それでは、このことをふまえて、我々はどのように「収録データの音の継ぎ目」に立ち向かえばよいのでしょうか。

ノイズをデータ全体に重ねよ。

無音状態からホワイトノイズが突然発生するから不快感を催すのです。
そして、ノイズ除去エフェクトでそのノイズを消しきれない。
であれば!発想を変えましょう。
ノイズを消すのではなく、活かすのです。
以下の手順で行いましょう。

1.データ①(元データ)からノイズを違和感が出ないギリギリのラインで除去する。
2.ホワイトノイズのみをデータ②として切り出す。
3.データ②を音の継ぎ目が出ないようにループ加工をして長さを引き伸ばす。
4.データ①にデータ②を重ねて馴染ませる。

素のままで聞くよりも、はるかに聴き心地が改善されます。
とはいえ、元々質の良いデータを使った例と比べると仕上がりはまったく異なるので、そこはご了承ください。
応急処置的な手法です。

複数キャストを起用した作品を作りたい時に重宝するかも。

宅録声優2人を起用した作品を作りたいと思った時に必ずぶち当たるのが、声優2人のデータの音質の違いだと思います。
特にノイズの質感の違いには一番頭を悩ませることになると思います。
そんな時にも、この「ホワイトノイズをあえて重ねる」という手法は、重宝するのではないかと思います。

異なるデータの音の質感を違和感なく馴染ませて、作品を作るにはどうすればよいのか。

これができたらあなたは編集者として有料でお仕事をできるレベルだと思います。
この件にまつわる一つの正解が、「あえてノイズを重ねる」です。
他にも様々な手法が考えられると思いますので、もし何か良い方法を思いついた方は筆者に教えてあげてくださいね!

 

Posted by 兎月りりむ。